神様のミス

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しかし、とりあえず。その蘇りの準備とやらが整えば、俺にも迎えが来るのだと理解できた。 俺の思考と、今の状況の間に看過できそうにない矛盾がありそうな気がしなくもないが、かといって足掻くすべもないので、素直に諦めておく。 さらに十数分が経過した頃から、俺の身体は徐々に色を失い始め、半透明人間状態を経由し遂には、その存在がこの世からもあの世からも消え失せた。 ここで本当に俺という存在の物語は終わりを告げた。
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