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波》さっき皆と別れてから
私たちは食堂に行って、
キッチンを借りた。
各学校のジャグを
持ってきて、
スポドリの粉の袋を
開けていると
ひ「そういえば、二人とも越前くんと菊丸先輩の彼女ですよね?」
パリーン(食器が割れる音)
明・波「…ひさかちゃん、なんで知ってるの瀇」
二人で大声で聞いたせいか、少し驚いていたけど
笑顔で
ひ「お兄ちゃんから聞いたんです。そしたら『たるんどる瀨』ってずっと言ってて。私はテニスやってないので若宮さんと春川さんの事はよく知らなかったんですけど」
そういえば、
『テニスやってないんなら何やってるの?』
と、聞こうとしたら
先に明日香が聞いた
明「…ひさかちゃんはなんの部活入ってるの?」
ひ「あの…、古くさいとか思わないでくださいね」
明・波「うん」
少し照れ笑いしながら
それでも凛として
はっきりと言った
ひ「私、実はかるた部に入っているんです。ただ、テニス部のマネージャー兼でやってるのでここに来ているんですけど…」
波「かるたって百人一首の事よね?」
ひ「はい、そうです。真田家は武道を極めるので…。だから、父は弓道。母は華道。お兄ちゃんは剣術。私はかるた・茶道なんです」
へぇ、今どきそんな家あるんだなぁ。と、思いつつ関心していると
明日香が何かを思い出した
明「ひさかちゃんって、かるたでこの間高校生の部で全国優勝しなかった瀇」
あぁ、確かテレビでやってた高校生クイーンの和服天才少女『真田ひさか』
彼女より右に出る者はいないといわれる…
ひ「今は私がクイーンです…。まだまだですけど…。今は早くここの作業終わらせましょう」
時計を見ると10時を回っていて、休憩に入る。
だからそれまでに作らなきゃいけないから
…となると後、
残り20分しかない
波「…急いでやりましょ」
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