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「だーかーらー、無くしたの!っていうか盗まれたの!」
この時の俺は若干イライラしていたんだと思う。強くあたってしまった。
「そうか……悪かったな。」
巧はしょんぼりと頭を下げた。
「俺……さ、実は親父の会社が倒れかかってて、それでゲームを買う余裕すら無かったんだ」
巧が突然、ぽつりと呟いた。
「でも……お前が買うんだ、と意気揚々に喋ってただろ?
だからさ、俺も一緒に出来ないかなって思って調べたんだ。
そしたら秋葉原でこの大会を発見したんだ。
俺はツいてると思った、サイコーだと。
俺はその後、ドカドカの達人を猛特訓したよ。
誰にも負けないように、そして、お前と遊ぶためにな。」
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