第一節

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「あー…」 「やる気無くす声出さないで。」 厳しい声色だ。 彼女の名前はレイラ・リーフ(25) 俺の仕事仲間であり、先輩だ。 背中まで伸びるブロンドの髪、顔は綺麗系、スタイルはボンッキュッボンッで文句無しだ。 俺達は何故か犬を探すという依頼を上司に押し付けられ、今必死になって探している所だ。 この広いアメリカの地で、数少ないヒントを頼りに、しかも今は12月の真冬で、真夜中だ! 「キャメルどこ行ったのー…」 「……ヒント少なすぎ!」 「確かに。」 俺達に与えられたヒントは…種類はチワワだということ。 名前はキャメルということ        以上。 「寒いよー、寒いよー…俺の心が凍り付くよー…」 「アンタ本当にうるさい。口動かさないでいいから目を動かしなさい。」 「チワワなんか見つかるわけないだろー…」 「このままだとスラム街に入ってしまうわ…」 「やめよう。」 「ダメよ」 「レイラ、危ないからやめよう。」 「なんなの急に。」 「俺の第六感がそっちへ行くなと…!!」 「はいはい。仕事よ仕事。」 「レイラアアァァァ…」 「本当にうるさいっ!」 「…もー…」 レイラは怒らせると怖い。 下級悪魔なんか1秒で祓えるんじゃないかってくらい恐い。 「ルシフェルとかに手伝って貰えばいいじゃーん…」 「アンタ…」 レイラから殺気が放たれた。 そろそろヤバイ。 「ごめんなさい何も言ってません。」 「…行くわよ」 「んー…」 こうして、俺達は暗いスラム街へと足を踏み入れた。
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