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「あー…」
「やる気無くす声出さないで。」
厳しい声色だ。
彼女の名前はレイラ・リーフ(25)
俺の仕事仲間であり、先輩だ。
背中まで伸びるブロンドの髪、顔は綺麗系、スタイルはボンッキュッボンッで文句無しだ。
俺達は何故か犬を探すという依頼を上司に押し付けられ、今必死になって探している所だ。
この広いアメリカの地で、数少ないヒントを頼りに、しかも今は12月の真冬で、真夜中だ!
「キャメルどこ行ったのー…」
「……ヒント少なすぎ!」
「確かに。」
俺達に与えられたヒントは…種類はチワワだということ。
名前はキャメルということ
以上。
「寒いよー、寒いよー…俺の心が凍り付くよー…」
「アンタ本当にうるさい。口動かさないでいいから目を動かしなさい。」
「チワワなんか見つかるわけないだろー…」
「このままだとスラム街に入ってしまうわ…」
「やめよう。」
「ダメよ」
「レイラ、危ないからやめよう。」
「なんなの急に。」
「俺の第六感がそっちへ行くなと…!!」
「はいはい。仕事よ仕事。」
「レイラアアァァァ…」
「本当にうるさいっ!」
「…もー…」
レイラは怒らせると怖い。
下級悪魔なんか1秒で祓えるんじゃないかってくらい恐い。
「ルシフェルとかに手伝って貰えばいいじゃーん…」
「アンタ…」
レイラから殺気が放たれた。
そろそろヤバイ。
「ごめんなさい何も言ってません。」
「…行くわよ」
「んー…」
こうして、俺達は暗いスラム街へと足を踏み入れた。
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