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「お前意外と重いな。」
「降ろせばいいだろう」
「そして思ったよりふわふわ。」
ジャックは椅子に腰掛け、銀夜を横抱きにして話していた。
「お前…しばらく一階来んなよ…」
「なんだあの娘は…!」
「猫は悪魔と繋がってるから苦手なんだとよ。」
「…エクソシストか…。」
「うん、俺の仕事仲間…向こうは気付いてないみたいだけどな。」
「しかし…お前が貴族だったとはな。」
「エクソシストで貴族な俺…カッコイイ…」
「阿呆が…。」
「お前は本当に容赦ないな。」
「貴族といったらイギリスだろ」
「無視ですか。…今は仕事の都合でここに居るだけだ。用が終わればあっちに帰るさ。」
「……そろそろ行かなきゃいけないんじゃないか?」
「あぁ、そうだった。あと、今日は外に出るなよ。俺この後もずっと話してなきゃいけないし…」
「何故外に出てはいけないのだ。」
「だーかーらー…お前がもし襲われても助けにいけないんだってば!」
「…私を見くびっているな…」
「お前はもう俺のペットだ、言うこときかないと捨てちゃうぞ!」
「…お前…めんどくさいな。」
「うわぁ、ジャックさん傷付いた。」
「分かったからはよう行け」
「はいはい…」
ジャックは部屋の扉は閉めずに、一階に降りていった。
「…私はこの家のことを知らないな…。」
ふと、気になったので銀夜はこの広い屋敷の中を調べてみることにした。
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