第三節

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「お前意外と重いな。」 「降ろせばいいだろう」 「そして思ったよりふわふわ。」 ジャックは椅子に腰掛け、銀夜を横抱きにして話していた。 「お前…しばらく一階来んなよ…」 「なんだあの娘は…!」 「猫は悪魔と繋がってるから苦手なんだとよ。」 「…エクソシストか…。」 「うん、俺の仕事仲間…向こうは気付いてないみたいだけどな。」 「しかし…お前が貴族だったとはな。」 「エクソシストで貴族な俺…カッコイイ…」 「阿呆が…。」 「お前は本当に容赦ないな。」 「貴族といったらイギリスだろ」 「無視ですか。…今は仕事の都合でここに居るだけだ。用が終わればあっちに帰るさ。」 「……そろそろ行かなきゃいけないんじゃないか?」 「あぁ、そうだった。あと、今日は外に出るなよ。俺この後もずっと話してなきゃいけないし…」 「何故外に出てはいけないのだ。」 「だーかーらー…お前がもし襲われても助けにいけないんだってば!」 「…私を見くびっているな…」 「お前はもう俺のペットだ、言うこときかないと捨てちゃうぞ!」 「…お前…めんどくさいな。」 「うわぁ、ジャックさん傷付いた。」 「分かったからはよう行け」 「はいはい…」 ジャックは部屋の扉は閉めずに、一階に降りていった。 「…私はこの家のことを知らないな…。」 ふと、気になったので銀夜はこの広い屋敷の中を調べてみることにした。
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