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「…すごい殺気…。」
「だから危ないって言ったじゃーん…襲われたらどうす……ん?」
「何?」
「…鈴の、音…」
「どこから?」
「………まっすぐ!!」
「!」
二人は全速力で走り出し、鈴の音がする方向に向かった。
しばらくすると、何か小さな影が目に入る。
「見つけた…!」
「キャメルー!」
「!?」
ジャックの大声にビビったキャメルは全速力で走り出した。
「馬鹿!余計なことすんな!」
「小型犬の体力なんてたかがしれてるだろ!」
それから10分程度走っているが、キャメルのスピードは落ちるどころか上がっている。
「…ジャック」
「…あぁ…居るな」
ウエストポーチから聖水を取り出し、キャメルにむかってばらまいた。
「ガァァアアッ!!」
キャメルに聖水がかかったようだ。
体から白い煙が上がり、うずくまって動かなくなった。
「…大人しく地獄に還りなさい。」
レイラが呪文を唱え始めると、悪魔は暴れ、レイラに噛み付こうとした。
だが、ジャックに押さえ付けられ抵抗は出来ないまま地獄に送り還された。
「ふー…最初から憑いてるって言ってくれればいいのに…」
「こんな下級、憑いてる内に入らないってか?」
「言えてるけど。…さぁ、犬を返しに行きましょう。」
「思ったより時間かかっちまったな。」
「仕方ないわ、ヒント少なすぎるし。」
「写真ぐらい渡せっての」
「老夫婦にデジカメ使えると思ってんの?」
「いいえ、思ってません」
「さ、行くわよ。」
「はーい」
二人は任務を成功させ、それぞれの家路についた。
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