第三節
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「さぁ、元の姿にお戻り下さい。」 銀夜は大人しく猫の姿に戻った。 「呼んでくるか?」 「いえ、かわりに聖書を持って行って下さい。」 「…お前…」 「二本足で歩くのなんて造作も無いことですよね?」 「あ、当たり前だろう!!」 そう言うと前足で分厚い聖書を抱え、よたよたした足取りで二階にあるジャックの部屋に向かった。 「…あぁ、可愛い…。」 「うるっさい!!」 「ふふっ。」
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