第三節

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「おい!おい、ジャック!」 「……なんだ俺を笑いに来たのか…」 「馬鹿なことを言ってないで開けろ!」 「俺だってなぁ!俺だってなぁ…!これでもこの名家の主なんだぞ!!」 「分かったから開けろ!!」 「なんだよ!?……あ。」 「持っていけと頼まれた。」 「…お前……可愛いな…」 「うるっさい!!!」 「ちょっ……耳…耳痛ぁっ…!!」 「早く受け取れ!」 「はいはい。」 かなり不機嫌になってしまった銀夜は、聖書を渡すと自分の部屋に戻って行った。 「か、可愛いはダメだったのか…?」 ジャックは悪いことをした、と思いながらも明日は早いため眠りについた。
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