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食事を20分で終え、最終準備を済ませたジャックは、緊張した面持ちで玄関に立った。
「……。」
「主?」
「…いや、行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
「気を付けてな。」
「おう!」
そして、ジャックは笑顔で仕事に向かった。
「……さて、私も行きますか…」
「…私も行くぞ。」
「…いけません。」
「化けr「いけません」」
「な「いけません」」
「ちくしょーなんでだよバカ!!」
「え。」
「ひ、一人とか嫌なんだよォ…!!」
銀夜は足下にすがり付いて悲しそうな顔をしながら言った。
「…っ…」
「……」
「そ、そんな演技してもダメなんだからねっ!」
「…………キモ。」
「……私のハートは頑丈な方ですが流石に今のは傷付きましたよ仕事に支障が出たらどうするんです」
「そんだけ喋れるなら大丈夫だ。」
「………では、戸締まりをしてきますね。」
「……ふんっ…」
銀夜はふてくされて自室に行ってしまったようだ。
それからミカエリスは屋敷全ての鍵を確認し、ジャックと同じような仕事着に着替え屋敷を出た。
「……行ったか……」
そして、銀夜も人に化けて屋敷を出たのだった。
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