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「…徹夜キツいわー…」
「今夜は随分と遅かったのですね?」
「ガブリエル…ビックリするからいきなり話しかけんなよ…!」
「これは失礼致しました。」
ガブリエル、4大天使の一人。
暇になると何故かジャックにちょっかいを出しに来る。
「疲れてんだよー、屋敷まで運んで」
「お断りします。ご自分の足で歩きなさいな。」
「ケチ…」
「聞こえてますよ。」
いつの間にか隣にガブリエルが移動していて、ジャックを見下ろすなりジャックが一番気にしていることを言った。
「身長、伸びませんねぇ…」
「っ…!!」
「もうすぐ19になるというのに…15歳から165cmのままとは…」
「…ガブリエル、それを言ったらおしまいだ。もう俺は生きていけない。」
「…いずれ神が祝福をくれるでしょう…」
「ふっ…ふふふ…」
ジャック、身長165cm
レイラ、身長172cm
ガブリエル、身長175cm
…可哀想なジャックである。
「…こんな現実、受け入れたくない…」
「ジャック…」
「毎日牛乳飲んでるのに…!ちゃんと神に祈ってるのに…!」
「…お労しい…」
「ちくしょおぉおおおおおお!!!」
「そろそろ…お仕事の時間ですねぇ。」
そんな事は知らずにジャックは一人、自分の屋敷まで走った。
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