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アスモデウスは凄まじい速度でジャックに攻撃を繰り出す。
ジャックはそれをかわすと、ナイフを投げた。
「当たらないよ、こんな物っ!」
「チッ…!」
新しいナイフを投げようとしたのだが、アスモデウスに腕を掴まれ拘束されてしまった。
「っ…触るな!!気色悪ィ!!」
「動けないくせに…!」
「っ…キモイキモイキモイ!!」
「――っ!!?」
「ジョンッ…!」
復活したらしいジョンがアスモデウスの腕を切り落としていた。
そのままの勢いで攻撃を仕掛けられ、アスモデウスは劣勢に追い込まれている。
「エクソシストごときが俺に勝てると思っているのか!」
「その汚い口を閉じろ。跪け。」
足払いをされ、体制を崩したアスモデウスは地面へと倒れこんだ。
ジョンは間髪入れずに剣を翼に刺し、地面に縫い付ける。
「っ…ちょっと、油断したかな…」
「私の主に触るな…」
「――――っ!!」
小さな声で呟き、縫い付けていない方の羽をもぎ取った。
「ジョン!!」
「…地獄に還れ!」
「うあぁああ゛あ゛っ!!」
ジャックは黒い煙に包まれたジョン達には近付かず、遠くから冷静に眺めていた。
やがて、煙は消え去り、ジョンだけが姿を現した。
「…ジョン…」
呼び掛けが聞こえたのか、剣をおさめながらジャックの元に笑顔で戻って来た。
「大丈夫?」
「いや、お前…やり過ぎじゃない?」
「そうかな、別にいいんじゃない?」
「いや、ヤバイだろ…羽…」
「さ、行こうか!」
「お、おう…」
黒い笑顔で言われれば抵抗出来るはずもなく、大人しく職員室に戻るのであった。
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