第四節

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アスモデウスは凄まじい速度でジャックに攻撃を繰り出す。 ジャックはそれをかわすと、ナイフを投げた。 「当たらないよ、こんな物っ!」 「チッ…!」 新しいナイフを投げようとしたのだが、アスモデウスに腕を掴まれ拘束されてしまった。 「っ…触るな!!気色悪ィ!!」 「動けないくせに…!」 「っ…キモイキモイキモイ!!」 「――っ!!?」 「ジョンッ…!」 復活したらしいジョンがアスモデウスの腕を切り落としていた。 そのままの勢いで攻撃を仕掛けられ、アスモデウスは劣勢に追い込まれている。 「エクソシストごときが俺に勝てると思っているのか!」 「その汚い口を閉じろ。跪け。」 足払いをされ、体制を崩したアスモデウスは地面へと倒れこんだ。 ジョンは間髪入れずに剣を翼に刺し、地面に縫い付ける。 「っ…ちょっと、油断したかな…」 「私の主に触るな…」 「――――っ!!」 小さな声で呟き、縫い付けていない方の羽をもぎ取った。 「ジョン!!」 「…地獄に還れ!」 「うあぁああ゛あ゛っ!!」 ジャックは黒い煙に包まれたジョン達には近付かず、遠くから冷静に眺めていた。 やがて、煙は消え去り、ジョンだけが姿を現した。 「…ジョン…」 呼び掛けが聞こえたのか、剣をおさめながらジャックの元に笑顔で戻って来た。 「大丈夫?」 「いや、お前…やり過ぎじゃない?」 「そうかな、別にいいんじゃない?」 「いや、ヤバイだろ…羽…」 「さ、行こうか!」 「お、おう…」 黒い笑顔で言われれば抵抗出来るはずもなく、大人しく職員室に戻るのであった。
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