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そして、会議室。
ラミネスとソルトは休憩室に行くと言って部屋を出たが、結局戻って来なかった。
「…報告書、アンタ達が書きなさいよ。」
「え。」
「お、俺も!?」
「ボスを倒したのはアンタ達なんだからしょうがないでしょ。」
「ちょっ、俺本当無理」
「私これから忙しいの。」
「俺も忙し…」
「2時までに終わらせるのよ。」
そう言うと、分厚い紙の束を机の上に置いた。
たかが今日一日であり得ない量だ。
「…うわ…」
「…流石に…」
「私はいつも、毎日、これを書いてるのよ。」
「いやー、スゴイなレイラは!いつもありがとう!!」
「お姉様とお呼び。」
「手伝って下さいお姉様。」
「……仕方ないわね。途中までよ。」
困っている者を放っておけないのは彼女の性分なのだろう。
ジャックは満面の笑みを浮かべレイラの手を握った。
「さっさと準備しなさい。」
「はい、お姉様」
「……必死だなお前は…。」
傍らで様子を見ていたジョンは最早呆れていた。
そして、報告書の半分を抜き取り書き始める。
「この半分の半分くらい書きなさいよ。」
「おぉ、任せとけ!」
「……はぁ…。」
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