プロローグ

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「ギャ───────!!」 おもむろにベッドが起きやがり壮絶な叫び声が部屋中…半径50メートルまで響いたとき俺は我に戻った。 「なんだ…夢か…」 彼の額からは大量の汗、そして目からは涙と真っ赤な眼球…。 「なんでこんな夢を見ちまったんだ…クソッ!完全に忘れようとしたのにー」 俺は頭を抱えながら怯え踞った。 彼がこんなにも怯えてしまうのは幼少の頃にあった思い出である。 それは……… 姉貴に受けた壮絶ないじめである。 幼稚園から帰ってくると毎日オモチャのように扱う姉貴。 そんなことが中学入学まで続いた。 「あれから三年か……クソ!姉貴の顔思い出しちまった…」 もうあんな思いはコリゴリだ!っというような表情をしベッドから降りおもむろにカーテンを開けまぶしい光を浴びながら眠気を飛ばす。 そして、今日も太陽に手をかざし恒例の朝の祈願をした。 「今日も良い1日がおくれますように!」 そして彼の素晴らしい!?1日が始まったのである。
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