32人が本棚に入れています
本棚に追加
「ギャ───────!!」
おもむろにベッドが起きやがり壮絶な叫び声が部屋中…半径50メートルまで響いたとき俺は我に戻った。
「なんだ…夢か…」
彼の額からは大量の汗、そして目からは涙と真っ赤な眼球…。
「なんでこんな夢を見ちまったんだ…クソッ!完全に忘れようとしたのにー」
俺は頭を抱えながら怯え踞った。
彼がこんなにも怯えてしまうのは幼少の頃にあった思い出である。
それは………
姉貴に受けた壮絶ないじめである。
幼稚園から帰ってくると毎日オモチャのように扱う姉貴。
そんなことが中学入学まで続いた。
「あれから三年か……クソ!姉貴の顔思い出しちまった…」
もうあんな思いはコリゴリだ!っというような表情をしベッドから降りおもむろにカーテンを開けまぶしい光を浴びながら眠気を飛ばす。
そして、今日も太陽に手をかざし恒例の朝の祈願をした。
「今日も良い1日がおくれますように!」
そして彼の素晴らしい!?1日が始まったのである。
最初のコメントを投稿しよう!