オペラ座の怪人事件

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明美への想いを込めて 最後の台詞をすべて言い終えたとき 客席から割れんばかりの 拍手と大歓声が湧き起こった おれの考えられ得るすべてを この演劇で出し切ることができた 感無量だった そして おれたちのクラスは 見事、優勝をおさめることができたのだった 優勝したことや、先生がたやクラスの皆に褒められたことも嬉しかったが 明美に少しでも近づけたことが何より嬉しかった しかし、男は 気づいていなかった うまく事が運べてるように感じたのは 所詮はまやかしであること そして どこへ行っても やはり自分は醜い男であることに… 学芸会から数日後 明美への想いを伝える手段を どのようにしようかと考えあぐねていた 最初は 直接 告げようかと思っていたが なんせ明美は 学内の人気者 二人きりで話のできる機会を設けることは困難だった そうだ、恋文にて伝えよう 早速、筆をとり 手紙に書き始めたが 「あなたのことがトゥキだから」 みたいなのだけでは ありふれている どうしたもんか…… ……… … 「あなたは私の天使だ……」 喜劇は 幕を開けた  明美さんへ  あなたは私の天使だ…  この醜い私に分け隔てなく  言葉をかけてくれた  まるで母親が子を抱くように  あなたは私の心を優しく包んでくれた  その眩しい笑顔は  私の闇に光をそそいでくれた  私は醜く、そして弱いかもしれない  だが あなたへの想いは  誰よりも強いと思っている  そう あなたのためなら  人を殺めることも厭わない  どうか私のそばに居てくれないか?  返事を待っているよ  愛しているよ クリスティーヌ  オペラ座の怪人 クルトより うおああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァッー!!!くぁwせdrftgyふじこlp!!!!
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