春の嵐

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そう言いながら、 朔夜は寝台に座ってくる。 私の身体が恐怖で 硬くなってるのを見て、 ふわりと抱き締めてきた。 「こんなに怯えて。 ほれ、これを飲んで 落ち着け」 と、いつものお酒を 口移しで飲ませられた。 朔夜の体温で温くなった酒が 私の喉を流れていく。 いつもより甘く感じる酒に フワフワと酔い始めると、 朔夜から、寝台に 押し倒された。
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