春の嵐

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「風が吹く間中、 お前を抱いていてやろうぞ。 何も考えずに、 お前は溺れておればよい」 朔夜の口は、 まだ酒を私に飲ませてくる。 その手は、器用に 私を一糸纏わぬ姿に 変えていく。 酒に酔わされ、 朔夜の愛撫に酔わされて、 夜は更けていった。
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