一夜の夢幻(ゆめ)

7/19
前へ
/43ページ
次へ
「居候? それは理由にならないでしょ? どうして あなたは存在できるの?」 「おまえは この並木の最後の一本が 切られていないのを 忘れてしまったのか?」 「え? ああ、確かに一本残っている。 忘れたりしてない・・・ でもあれはもう 花をつけることは・・・」 「だが、あれがある限り、 私は存在できる。 あれがある限り ここに並木があった事を 人間が 思い出してくれる だろうから・・・」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加