一夜の夢幻(ゆめ)

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朔夜は 優しい微笑みを 浮かべながら聞く。 「なぜ泣く? おまえが 哀しむ事はなかろう?」 「なぜだかなんて わからない。 ほっといてよ」 と顔を背ける私を、 朔夜はふわりと 抱き締めた。 甘い桜の香りに包まれる。
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