『Weep』

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俺の選んだ道は正しかったの? ユノヒョンが傍に居ることが当たり前だったあの頃が恋しくて堪らないんだ… ヒョンが足りない… ヒョンに触れて欲しい… …引き留めてくれると思ってた 追いかけて連れ戻してくれるって… だけど… ヒョンの気持ち試すような事しておきながら… 『自分が選んだ道はここで良かったのか…?』 そんな事も解らなくなってる自分勝手な俺にヒョンに抱きしめてもらう資格なんかないから… 「…ここに来たこと…バレたらヤバイんじゃない?」 自分から視線を反らした…でも、直ぐに不安になって戻したらもう一度ヒョンの瞳とぶつかって… なんで反らさないの? そんな瞳で見つめてばっかいないで抱きしめればいいじゃない…? あの頃みたいに… 俺は…動かないヒョンに背中を向けた… 抱きしめて欲しくて…堪らなかったから… パタン… だけど…背中から響いたのは…扉が閉まる音だった… 俺…又…やっちゃった…? ヒョンの気持ち試すような事… 何やってんだろ? 胸に刻んだ文字をシャツの上からギュッと握りしめた… 「…ユノヒョン…」 振り返り、玄関の扉を勢いよく開く… 「…居るわけないか…」 僅かに残るヒョンの香り… 確かにここに居たんだ… 「…ヒョン… …………ユノヒョン…」 どうしようもなくてその場に膝から崩れ落ちる… 「…ユノヒョン…俺…素直じゃなくて…ゴメン!」 。
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