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「おいリエン、次の仕事は何だ?」
待合室の様な大部屋に、男女問わず屈強な者達が集まっていた。
壁には大きなコルクボードが掛かっており、ボードにはA5程の大きさの紙が何枚も貼られている。
屈強なもの達はどうやら二人ずつのペアの様で、ボードの前に二列になり並んでいる。
「つ~ぎ~は~…お!これなんてどう?」
「ん?…これは…ダメダメ」
「えっ!?報酬一番高いよ?」
「これ最近出た¨討伐¨依頼だろ?内容がな~…危険だな~…」
「危険…?…正体不明の…村が壊滅…ふ~ん…」
「相手が何かわからない上に、事実として村が何個か壊滅されてるらしいからな、こういう依頼書は受注しても損がデカイ、命の保証もないしね…」
「そっか…」
「お!?これくらいの仕事が丁度いいな、ほら、行くぞ」
男女のペアが、一枚紙をボードから剥がし部屋を後にする。
「俺らの番だな、どうする?ディオン?」
屈強な者達の中で、一人だけ華奢な体つきの『ディオン』と呼ばれてる青年がいた。
「コレにしましょうか?」
ディオンが選んだのは、前のペアが断念した紙だった。
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