円卓

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「それは君に柔軟性がないからだよ」 「ぜってー違うと思うがな。そういうお前はどうなんだ、ボクっ娘」 「ボク?ボクはねえ……萌えるから、かな」 「毎度のことながら訳の分からんことをする奴だな、お前」 「まあ、本当は小学生になるまで自分を男だと思っていたからなんだけれどね。ボクってボーイッシュだったから、よく『坊や』って呼ばれていたし」 「……嘘を吐く必要あったか?」 「んー、ノリ?」 「これだから……お前と話すと疲れるんだよ」 「でも、なんだかんだで付き合ってくれる君が好きだぞ☆」 「似合わねえぞ」 「せっかく女の子らしく振る舞ってみたのに」 「お前の中で女の子の定義はどうなってやがるんだ?」 「君にだけは言われたくないな」 「うるせー」
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