悪戯身につかず・続

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「仕方ないな。ダイゴローを貸してあげようじゃないか。思う存分むぎゅーっとするといい」 「マ、マジか!じゃなくて!べ、別に貸してほしいなんて思ってないんだからな!」 「もはや君のキャラって何だろうね……」 「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……うわ、ふかふか……」 「また君の意外な一面を知ることができたよ。甘党で可愛いもの好きとは、案外乙女なんだね」 「……♪」 「…………」 「むぎゅ……♪」 「何これ可愛い」 「……はっ!ま、まあ?な、なかなかの抱き心地だなっ!」 「何一つ取り繕えてないよ」 「くそ!オレとしたことが……」 「いやあ、可愛いねえ。思わず携帯で激写してしまったよ」 「なっ……いつの間に!?」 「堂々と撮っていたのに気づかないものだね」 「今すぐ消もふ……」 「ほらほら、ダイゴローだよ」 「……♪」 「……イチコロだね。じゃあこの写メは永久保存ということで。あ、待ち受けにしようかな」 「もふー……♪」 「うん、聞いていないね」
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