愛(エゴ)

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「いいけれどね。話は変わるけど、君はもう少し女の子らしくしたほうがいいね」 「お前にだけは言われたくねえな」 「おや、心外だね。ボクは女子高生を演じていたつもりだけれど?」 「どこがだ。女子らしくも高校生らしくもないだろうが。口調も考え方もな」 「ボクっ娘を知らないのかい?オレっ娘よりは需要があると思うよ」 「そういうことじゃねえよ!」 「怒鳴らないでよ。野蛮だなあ。さっきの発言といい、君には母性が存在するのか甚だ疑問だね」 「嘗めんなよ。ガキは好きだぞ。大人と違って裏表がないからな」 「子供好きだからといって母性があるとは限らない」 「母性の第一歩だろうが」 「まあ、そんなことはどうでもいいんだけれど」 「てめえ……ムカつく奴だぜ」 「ほらほら、そんなに怒らないで」 「誰のせいだと思ってやがる!」 「あはは。そろそろお開きにしようか」 「そうだな。お前を殴らないうちにな」 「では、またの機会に」 「『また』がないことを祈るぜ」
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