シャーリー「もがれる翼の断末魔?」

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 それから、二人に退室を促し、ミーナ中佐は私に向き直った。 ビショップ「中佐、リーネというのは?」 ミーナ「あなたが現れる直前の戦闘で行方不明になった隊員よ……突然、操作不能に陥りストライカーが光ったかと思ったら消えていたわ……」 《ウォーウルフ1が発光している! 視認不能!》  僚機の悲鳴のような叫び声を思い出す。 ビショップ「私も……同じような状況でした」 ミーナ「じゃぁ、やっぱり……あなたとリーネさんが入れ替わったと考えるのが自然ね……」 ビショップ「……ミーナさん。 今は何年ですか?」 ミーナ「1945年よ」 ビショップ「私は1978年の生まれです」  中佐は驚いたような顔をしていたが、世界が違うという中佐の発想が確かなら、年代は意味をもたないかもしれない。 ミーナ「お、おいくつなのかしら?」 ビショップ「前の世界では37歳でした」
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