思い出

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携帯がずっと鳴っている 兄か母からの電話 私はうんざりしていた 本当に血が繋がる 妹にしか優しさを 見せない。 母と父 は喧嘩ばかり 私はこんな家族って ずっと思ってた 「ゆう、ゆう!!!!」 遠くから兄の声 母もその後ろにいた 泣き張らした目で 私の名前を何度も… 「ゆう…ごめんね。ごめんね」 母に抱き締められた瞬間 私はどれだけ子供な 気持ちだったんだろうと 気付いた。 あまりにも痩せた小さな体だった母 《母さんも辛かったんだね》 兄が私を見た 「心配したから、ばかじゃねえのウンコが(笑)」 久しぶりにわらいあった 私は母を 妹を守りたい 誓うよ。 もう傷付けない。 .
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