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電話が切れて
空を見上げた。
「ぁ、雨」
冷たい雨が
私の頬に当たる
何故か、帰ろう
そう思わなかった。
一人になりたかった
雨宿りをしながら
目をつぶる
雨の音が落ち着く
「おぃって」
いきなり頭を叩かれた。
「いて」
「よっ」
「え」
本当に来たんだ。
嫌な予感が
私をどんどん恐怖に
変えた。
「雨ふってんのに風邪引くぞ」
「いや、馬鹿は風邪引かないって言うよ」
近づく男友達
杉村一真
かずまは私の歳上でもある
普通の友達
私に徐々に近づく
その距離わずか
30センチといったところか。
「ごめ…帰るね」
「ゆう?」
ひきとめられた
腕を捕まれた私は
振り向くしかなかった
「んっ?…」
唇が重なる
_____嫌だ。
相手の胸を押す
「可愛いな」
怖い…
誰か。
助けて…
キスされてハグされて
煙草くさいかずま
嫌だ…嫌だ嫌だ。
誰かお願い…
『助けて…』
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