神宵

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 眩しいくらいの陽光が、開いたカーテンの隙間を射した。 真っ暗な部屋に散らかる本の束。 開いたままの本には魔方陣ばかりが描かれ、部屋の主が書いたものか、メモ書きが多数記載されている。 「う、うーん…」  射した光を避けるように寝返りをうって、闇に隠れる青年。 青年が退いて、光が当たった場所には時計が置いてあった。 針は「七時四十八分」を指していた。
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