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私はこの遺伝子をもとにした液体状の薬、『スケイル』を産み出した。
私が開発した『スケイル』の中にはおふざけ程度のものから、人を危険にさらしてしまう可能性があるものまでいろいろあった。
しかし、私が開発した1000のうち、700を政府の役人に奪い取られてしまった。
残りの300は私が危険と判断した能力を秘めたもので、厳重に保管してあったため、難を逃れた。
しかし、それも時間の問題だろう・・・。
私はもう長くない。
私に残された最後の仕事はこの残された『スケイル』をまともな者たちへ与えること。
なぜかはわからないが残った『スケイル』はDNAが正確に一致しなければ能力は発動できない仕組みになっている。
政府の人間が何を企んでいるかはわからないが、世界制服のような単純なものではないと予想できる。
すでに政府の中には能力者で結成された組織がある。
[聖蘭]
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