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ー不動進一ー
「・・・来たか」
まぁ、そろそろばれるとは思ったがな。
私の研究室の扉をくぐってきたのは緑のような色のローブを纏った、聖蘭の幹部らしき者だった。
「不動博士、先日回収したスケイルの残りを回収しに伺いました」
やはりばれていたか。
「なんのことだ?
お前に渡したので最後のはずだが?」
私は時間を稼ぐため、バレバレな嘘をついた。
「あまり我らに逆らわない方が身のためですよ、不動博士」
「ちっ、で、お前は誰だったかな?」
「私は七星雲をあずかる1人、ジュピターと申します。
以後、お見知りおきを」
ジュピターと名乗った男は綺麗にお辞儀をした。
ジュピター?木星?
「さぁ、無駄話は終わりにしてスケイルを渡して下さい」
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