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-不動進一-
よしっ、なんとか移動できたか。
早く残りの『スケイル』をなんとかしなければ・・・。
…そんなっ。
どうやって。
「見つけましたよ、不動博士」
私の視界には私に向かって不適な笑みを浮かべているジュピターがいた。
「貴様っ、どうやって」
「私が能力者だということを忘れたんですか?」
「くっ・・・なぜ?」
この研究室の壁・床・ドアのすべては私が苦労して発見したダイヤモンドより固く、木のように軽い鉱石、デルロイド鉱石を使用して作られているはず・・・。
能力で産み出された炎や風などにも対応できるはずなのに。
「さぁ、早くスケイルを!」
どうする・・・。
やはりあれしかッ!?
突如、身体に衝撃がはしり、傷んだ場所を確認すると胸の部分から黒い突起状の物が飛び出ていた。
「ジュピター、イツマデ、時間ヲ、カケルキダ?」
「ツっ、ツクヨミ様!」
ツクヨミ、だと?
ジュピターの、仲間か!?
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