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「初メカラ、殺シテ、奪エバ、ヨイモノヲ」
無機質な声をした、おそらくボイスチェンジャーをしているであろう黒づくめの男は威圧感を放ちながらこちらに歩いてきた。
「もっ、申し訳ありません!」
「初メテニナルカナ?私ハ、応、部ノ、場ニイル、名ハ、ツクヨミ」
無機質な声で自己紹介をしてくるが腹から血が流れ続けているせいか、意識が朦朧としてきた・・・。
「デ、肝心ノ、スケイルハ何処ダ?」
「はっ!ツクヨミ様の側にある机の上でございます」
「アレカ・・・」
ツクヨミはゆっくりとその足を『スケイル』が置いてある私の机に向かってゆく。
チャンスは今しかない!
『スケイル[物質転送]』
対象:スケイル×300
座標ッ!?
「キサマッ!!」
私の行動に気づいたのか、ツクヨミは再び私の腹部を黒い何からで突き刺した。
「クッ!」
それと同時に机の上にあった300のスケイルは姿を消した。
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