プロローグ

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「直樹合格おめでとう」 「有り難う父さん」 「お兄ちゃんおめでとう」 「ああ聖人(マサト)有り難うな」 「オマエが俺の後輩になったかぁ」 父の昇が目を細めた。 「あはは。正直東城医大に現役で受かるとは思ってなかったけどね」 そう言いながらも、直樹は得意げな顔をする。 「専攻はどうすんだ?」 「それなんだけど……父さんと同じ方に行きたい」 「えっ!?」 昇は一瞬驚いた顔をした後「やめとけ」と言った。
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