二 謎の女

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駅へつき近くの公園で一斗を待つ。 それにしても一向に頭の内側から響く痛みは取れそうになかった。 ベンチに腰掛け、のどかな風景に溶け込んでみる。 昨日とはうってかわり、冬とは思えないほどポカポカした陽気だ。 待ち合わせ時間を過ぎても現れない一斗の姿を探しながら辺りを見渡した。 ターコイズブルーのワンピースの女。 遠目からこちらをじっと見つめる女の姿がそこにはあった。
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