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プロローグ
私が生まれた際、母の命を奪った。
母の声や顔を直接見た事はない。
父は私を憎む事をせず、責めることもない
私を直視してくれた事はなかった
愛する人を奪われたというどうにもできない感情
不安定なバランス
恐らく父は恐れていたのだ
私に良からぬ事を口走らぬように
愛する我が子を憎まないように
耐え忍ぶ姿がそこにあり
父は仕事にのめり込んだ
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