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「腕相撲しようぜ!」
「いいけど………。」
「けど?けど何だよ。」
「お前、腕相撲弱いじゃん。」
「バカだなぁ。俺は、この日の為に腕を鍛えてきたんだぞ?負ける訳がない!」
「どんな照準だよ。普通の12月11日だろ。」
「貴様にとっては、普通の12月11日かもしれないけどな!俺にとっては、母の命日だ!」
「悲しい悲しい!って、命日に何してんだお前は!って、そもそもさっきおばさんと玄関で挨拶交わしてから、この部屋に来たんですけど?」
「ふっふっふっ、あれはアンドロイドだーっ!」
「衝撃的過ぎる事実が目白押しだよ!」
「さあ!勝負だ!」
「よし!」
「ふっふっふっ!」
「何だよ不気味に笑ったりして、気持ちわりぃなぁ。」
「今のは笑ったんじゃない!おならだ!」
「もっと気持ちわりぃよ!」
「腕相撲ってのは、既にこの腕を握った瞬間に勝負が決まっていると言っても過言ではない!」
「よくもまあ、そこまで堂々と、俺が教えた事をさも自分が発見したみたいな感じで言えたな。でも、握った感じはいつもと同じだぞ?」
「手の甲に取り付けたジェット噴射を見てもまだ!そんな事が言えるかな?」
「腕もげるわっ!」
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