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「辞める?」
「はい、司令官。今までお世話になりました。」
「笑えない冗談だな。とても笑えない冗談だ。」
「冗談で、このような事を口にはしません。」
「冗談ではない、と?」
「はい。」
「ふざけるな!貴様、それでも正義の味方か!正義の味方が正義の味方を辞めたら!一体この地球の正義を誰が味方するんだ!」
「代わりならいるはずです。」
「何を寝惚けた事をぬかしてんだ!代わり?バイトじゃないんだぞ?正義の味方の代わりを正義の味方以外の一体誰が勤めると言うんだ!分かってるのか?おい!この地球上に正義の味方は、お前ただ一人なんだぞ!」
「新たな正義の味方を育てればいいではありませんか。」
「簡単に!実に簡単に言ってくれたではないか!ああ!仮に貴様が辞めて、新たに正義の味方を育て上げるのに、一体何れ程の月日が流れると思っているんだ!その正義の味方不在期間の悪の退治は誰がするんだーっ!」
「俺だって続けられるなら正義の味方を続けたいですよ!でももう限界なんですよ!」
「何があったと言うんだ!」
「俺、きゅうりが嫌いなんです!だから、きゅうりみたいな顔してる司令官といると吐きそうなんです!」
「わしゃ化け物かっ!」
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