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「た、達人!何を考えてるんですか!こんな事!今すぐやめて下さい!!」
「ブン屋さん?わしゃ、アンタが生まれるずーっと、前から武道に身を置く人間だ。」
「ええ、達人の事なら、全て分かりきっています。公式非公式の闘いにおけるデータから好きなケーキまで!」
「ワシを知り尽くしとるアンタが武道を志していたら或いは、好敵手になっていたやもしれんな。」
「そ、そんな。畏れ多い言葉です。しかし!なぜこんな事を達人がするのかが!貴方を知り尽くした僕にも分かりません!」
「正直、ワシにも分からんよ。」
「えっ!?」
「何百、何千、何万、と人間殴って来て、武人としての本能がそうさせてるのか?否、それは無意識の意識ではなく、今日この場に来てみて、闘いを前にしてみて、アンタに問い質されてみて、意識してみて、はっきりした。」
「何がです?何がはっきりしたんですか!」
「曰く、最強!」
「最強?」
「こやつを倒さずして最強の道は開かれん!と言う事じゃよ。」
「た、確かに最強かもしれませんが、海を相手に一体どうやって勝つ気ですか!いや、それ以前にどうなったら勝ちなんですか!」
「とりゃああああああーっ!」
「達人ーーーーーっ!」
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