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僕は驚かないぞ。
あの人はさっき知り合ったばかりで僕の名前を知らない!
だからあの希望書は提出されても無効だ!
って事でいい加減職員室を教えてもらいたい。
「ほー。風見拓真くんか。いい名前だね」
うんうん。いい名前ですよね。
だってその名前は架空の……えぇー!?
「なんで僕の名前知ってるんですか!?」
「ほらこれ」
くるみさんは僕に柳欄学園の生徒手帳を見せてきた。
そこには『風見拓真』と書かれている。
あぁあぁ!!
昨日無くしても大丈夫なように名前を記入欄に書いたんだった!!
「何で僕の生徒手帳を持ってるんですか?」
「さっき襟を捕まえた時、君のポケットから落ちたからだ」
こんなことになるなら書かなければよかった……
「ほな。職員室に入部届け出してきますわ」
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