10人が本棚に入れています
本棚に追加
不幸な事って何が起きるんだろう
クラスのみんなに嫌われたり……いや、無いことを信じよう。
昨日も通った道は坂もなく、両脇に家のあるまっ平らな道だ。
おっと。
端を歩いていると溝に落ちてしまうかもしれない。
だから少し真ん中を歩いた。
あれ?
車に引かれちゃうよね?
僕は急いで端に戻った。
「にゃあー」
思い詰めながら歩いていると塀の上に猫がいた。
白色の小柄の子猫だ。
気持ち良さそうに塀の上で寝ている。
僕も一緒に寝たいなー。
「うわー可愛い」
猫に触ろうと、そーっと手を伸ばすと……
「にゃっ!!」
「おいおい、そんな格好して何をするつもりなん……わぁー!!」
猫が急に目を覚まし塀から飛び降り、びっくりして尻餅をついてしまった。
それを嘲笑うかのように、猫は綺麗に着地した後ずっと僕を見ていた。
いてて。
さっそく不幸な事が訪れたようだ。
猫でも尻餅をついている所を見られると恥ずかしいな。
「あれ?キャップがない。あー!!」
最初のコメントを投稿しよう!