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一つ、二つ着けても 気付く人はいない
私の仮面 笑っていた そこでそこで笑っていた
嫌われることは怖くない
好かれることが怖い
三つ、四つ着けてた 見える視界暗い
私の仮面 苛立ってた そこでそこで苛立ってた
嫌われることは怖くない
好かれることが怖い
五つ目にもなってると 私の顔消えた
私の素顔 消えていた 知らぬうちに消えていた
嫌われることは怖くない
好かれることが怖い
いつにいつに なったら 仮面(うそ)の裏に気付く
そっとそっと呟いた 鏡の中の君に
『あなたはいったい誰? 』
六つ七つと着けるそしたら二つの穴から何かがこぼれ落ちる
触 って触れてみればそれは冷たくて
八つ九つ着けた濡れた仮面隠す
私の顔は ……
嫌われることは怖くない
好かれることが怖い
『君の顔が知りたいよ』そう言うのは誰?
『私の顔はこのままだ』
『それなら僕が壊してあげる』
視界が広がる それはそれは嫌だ
パリンパリン割れる……
のこり一枚になって
君は君は言うの
『もう無理しなくていいんだよ』
そこにそこに居たのは
泣き顔の私━━━━
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