-日常-

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-日常-

ベルの音で目が覚める いつもの朝 でも 何か起きそうで 期待して窓を開け 空を飛ぶ 鳥を見上げた 青い空に 黒く鳥が飛ぶ 白い雲に 光る太陽が “おはよう”と 叫びたくなる でも そんな勇気はないから 小さく呟いた 着なれた 制服に着替え ペダルを漕いだ 朝の空気は 少し冷たくて それが気持ち良かった 通い慣れた 通学路には 見慣れた風景が 青い草に 緑の木々が 赤や黒の 小さな子供 知ってるって思ってた でも 私が知ってることなんて ほんの少し この世界が 本だったら 1ページにもみたない それぐらい それしか 知らないの だから 私はこの日常を 精一杯知って 精一杯 楽しむの
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