世話の掛かる馬鹿共

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半ば無理矢理連れて行かれた僕はソファーに座らせられ智彦と隣同士となる。 密着するくらい近い智彦の顔立ちはやはり見た目だけはいいので性格を無視すると美形だ。 雪兎「……で、何故智彦が理事長を?」 智彦「意味はない、だが必ずお前がここに来ると思ってな… 自分の勘に従って、理事長をやる事にしたのさ」 恐ろしい勘だなおい ただでさえヤンデレという称号が付いているのに勘も冴えているなんて、これ以上厄介な奴はない。 雪兎「……まぁいい、それで?僕は何処のクラスなわけ」 智彦「クラスに行く必要なんてない、お前の教室はここでいいだろう?」 雪兎「良くないから、教室教えないと嫌いになるよ?」 すると、嫌そうな顔をして書類を手にする智彦。まぁ付き合いも長いから嫌う理由があまりないわけだが……ヤンデレな部分以外は。 智彦「……さすがに俺も嫌われたくはないしな、仕方ない」 舌打ちをしてそう呟き、クラスを告げられる。どうやら前回と同じSクラスみたいだ。 同じクラスに何人か知り合いもいるし、まぁ良かったと言うべきか。 雪兎「じゃあ行くとするか」 智彦「ちょっと待て、雪兎」 雪兎「は……!?」 立とうとした僕の腕をいきなり掴み、智彦の顔が首もとに埋められる。その瞬間チクッと首に痛みを感じた。
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