世話の掛かる馬鹿共

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トントン 「失礼しま……何してやがる」 くっちゃくっちゃと音を立てながら風船を作るホストのような男。見た目が何だかさらにだらしなくなっているような気もしなくもないが、何だか見た事がある姿だ。 智彦「………いい所で邪魔するなよ辰巳、その喉今すぐ切り裂いてやろうか?」 辰巳「人を呼んでおいて理不尽な事言うなよ!つか、理事長が生徒を襲うとか終わってやがるな」 距離があるからか、はたまた忘れているのか僕にはまだ気付いてないらしい。 やはり、というかあの人は紀鷺 辰巳(きさぎたつみ)先生だった。一ヶ月振りだが随分柄の悪いホストになったものだ。 智彦「目玉が腐っているならいっそ潰れて失明してしまえ、俺は雪兎しかする気はないぞ」 雪兎(される気もねーよ) 辰巳「………雪兎?」 漸く紀鷺先生は僕をちゃんと見る形となる。その顔は最初疑うような感じだったが徐々にそれは驚愕へと染まっていった。 辰巳「は!?え……お前、雪兎……なのかよ!」 雪兎「えぇ、まぁ……お久し振りと言うべきでしょうか」 相手の反応の対応に困り、そう受け答えする。僕が他人と話しているのが気に入らないのか智彦は不満そうにこっちを見ていた。
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