世話の掛かる馬鹿共

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彼等の顔を見る限り嘘は付いてないだろう。というか嘘を付けなさそうな間抜け共だからな。 陽太「……雪兎、さり気なく僕達を馬鹿にした?」 雪兎「気のせいじゃありませんか?」 陽太君に突っ込まれたが素知らぬ顔で答えた。取り敢えず、学園の最初の目的は決まったな。風紀委員会を機能させる、鶴岡君を半殺し…じゃなくて説得かな。 雪兎「大体把握しました、昼休みになったら風紀委員会に顔を出します」 大夜「いや、お前一応委員長だったんだから当然だろ」 雪兎「何言ってるんですか、一度学園をやめてしまえばそれは無効にされるんですよ!」 よって、前回あった散々面倒な仕事は全てなくなるのだよ。あぁ、自由って素晴らしいね! 陽太「面倒臭がらないで風紀委員に戻ってきてよね…」 雪兎「善処します」 小さく溜息を吐き出す陽太君に僕は曖昧な返事をした。 その後、特に喋る事のないつまらない授業を聞き昼休みとなる。 「大夜~、遊びに来たで~」 腹ごしらえをするか、と思って立ち上がると朗らかな笑顔を浮かべ大きく手を振りながら関西弁の美形が教室に入ってきた。 またもや見覚えのある顔をしている。 大夜「あ、刹那先輩」
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