世話の掛かる馬鹿共

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刹那「相変わらずっちゅうか、容赦ないっちゅうか」 雪兎「褒めても何も出ませんよ」 刹那「褒めてへんから!?」 僕が他人に容赦ないなんて分かっている事だろうが、常に他人に優しい僕なんて偽善の塊の屑野郎じゃないか。 雪兎「陽太君、大夜君…僕は月島先輩と少しお話がありますから先に風紀の所で待ってて下さい」 陽太「話?別にいいけど、なるべく早くね?」 大夜「んじゃ、絶対来いよ」 大夜君と陽太君を見送り、僕は月島先輩を連れて人影のない所へやってきた。 雪兎「さて……僕に話したい事があるんでしょう?」 刹那「……気付いておったんか、そういうとこも変わってへんな 1ヶ月で変わらへんかったんはアンタだけやね」 教室で明るく騒いでいた先輩から裏生徒会の時の顔付きになってこっちを見る。 色々聞きたい事はあるだろう、月島先輩はとにかく僕に何か聞きたそうな表情をしていた。 刹那「……アンタがあまりわい等に関わりたがらないのは分かっとった、せやけど一一あの傷でいきなり姿を消すのは納得出来ひんかったわ 永久がどんだけ捜しとったと思っとるんや」 先輩は冷たい声色で僕を睨み付けながら問いかけた。 その理由は色々あるだろうが、裏会長の支えとして…そして彼の親友としてその怒りを露にしているのかもしれない。
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