世話の掛かる馬鹿共

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雪兎「貴方々だって分かっていた筈です、僕が『瀬川雪兎』として学園にやってきたのはあの事件を解決する為だと……それが終われば僕がいなくなるのも予想出来ていたでしょう? それに、置きメモも残したんですから」 刹那「あんなんで納得出来たらそらとんでもない馬鹿人間や、永久はあの後アンタが住んでいる場所とかアンタが行きそうな場所を捜したり…今もずっと捜してるんやで? あいつは…アンタを見付ける為に人生捨てるくらい、アンタが好きなんや!」 拳を壁に叩きつけ苛立ちをぶつける月島先輩。僕は住む場所を転々としているし、そんな情報も漏らさない。裏会長がどんなに捜したって見付かるわけない。 しかし、僕の為に人生捨てるのはどうかと思う。何だかんだで裏会長もかなりの権力がある御曹司だし、未来の為にも有能な人材を潰す訳にはいかない。 それだけ、それだけだから別に深い意味はない。 雪兎「風紀をどうにかするつもりでしたが、裏会長にもさっさと会った方が良さそうですね」 刹那「当たり前や、永久の奴最近飯も食べてへんのやから」 全く、好かれるならもうちょっと迷惑掛からないようにして欲しい所だな。 Next.story
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