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ここはとある屋敷、そこには読書をしているオレンジの髪色をしたやや釣り目の可愛らしい美少年が座っていた。
皆さんこんにちは、自分で可愛らしいとか吐き気がするナレーションをさせられましたこの物語の主人公桜城雪兎(さくらじょうゆきと)です。
最近は読書が日課となっており、書庫はすっかり僕が読んだ本で一杯になっています。
春兎「雪兎、ちょっといいかい?」
読書をしていた僕に話し掛けてきたのは父親の桜城春兎(さくらじょうはると)。
知ってるでしょうが世界的に有名な桜城グループの社長です。
雪兎「どうしたのさ、何か問題でもあったわけ?」
春兎「いや、会社は別に何もないんだよ……ただね」
父さんは言うのを戸惑っているのかそわそわしながら僕を見る。その仕草がとても気持ち悪いから早く喋って欲しい。
そして、やっと話したい父さんの内容を聞いて僕は柄にもなくアホ顔になった。
春兎「君が通ったあの学園でね……君の知り合い達が暴れているらしいんだよ」
雪兎「……………はい?」
耳を疑った。命を懸けたと言っても過言ではない事件を解決した学園で、何故かまた問題が起きているのだから。
というか何してくれちゃってるんですかあの人達。
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