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「じゃあ、樋口さん大変でしょうね」
「つーかさぁ、なんでこの……右? に所属してた人達、全員辞めたんだろ。金いいし楽そうなのに」
確かに。なんでだろう。
考えたり話したりしていると、樋口さんが入ってきた。
「全員で五人か。まあ、いい。仕事時間だ」
樋口さんに連れられて、ベルトコンベアの前に並ばされる。
「あー、まず篠原は奥の銀の機械の前。一って書いたシール貼ってあっから、その場で機械から出てきた棒をくっつけろ」
篠原が軽く返事をして、機械の前に立つ。
「次、花崎。二番て書いたシールの場所に立ってろ。篠原が組んだ棒にだな……この二番のシール貼ってるベルトコンベアの下に、ダンボールが入ってるから、その中に詰まったこの赤い皮みたいのを被せろ」
「はい!」
触ってみると、何だかぬるぬるした感じで気持ち悪い。何なんだこれ?
「次、猪上。三番のシールあるとこな。これもベルトコンベアの下にあるダンボールに、この白っぽい色した皮みたいのが詰まってるから、これを花崎が被せた赤いやつの上に被せろ」
猪上は、白っぽいのを掴んで、それを気味悪げに見つめている。
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