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「ユリアさん」
ユリアと呼ばれた少女は声がした方へ向く
「ルイン…」
ルイン、と言われたマタンのような姿をした娘がいた
「ユリアさんはきれいな服を着ないのですね」
「えぇ…着たら逆に怪しまれそうだから…」
そう言い苦笑したユリア
「遠慮がちなんですねユリアさんって」
「そうかな…」
「そうなんですよ、きっと」
にっこり笑うルイン
すると遠くから呼ぶ声がした
「ルイーン」
村の住民とは思えないほどの価値のありそうな服を着たみつあみの男性が呼んでいた
「あっノクス兄さんが呼んでます、ユリアさん、失礼します」
「えぇ…」
ルインはノクスと呼ぶ兄の方へ走っていく
「ルイン、と…ノクス…」
ユリアは二人の名前を呟いた
「(何だろう…変な違和感…と言うか何か嫌な感じがする…)」
「(気にしすぎなのかしら…)」
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