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「…いけないのかしら?」
「ダメではないです…ただ…」
言葉を繋げようとしたとき
「姉さん!」
マタンを呼ぶ声が聞こえた
「クロス…!」
ノクス寄りの姿をしているクロス、と呼ばれた人物はマタンを助けるかのように手を広げ言う
「誰だ…お前…」
「クロスッこの子は…」
「大丈夫です、マタン。私は事情があって名前は教えられないの」
「怪しい奴だな…オイ、お前」
「何?」
軽く首を傾げた
「俺には姉さんと同じ運命になった生き別れの妹がいる。お前は知らないか?」
「名前は?」
「知るか!生まれた直後に妹は捨てられたんだよ!」
声を張り上げ怒るクロス
「(もしや…?)」
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